安曇野発ケチケチファーマーズブログ
先週の差切峡探索では完全に落葉して見通しが良かったことや、
スズメバチやマムシ等に遭遇する危険も少なかったことから、
低山を歩き回るには今の時期が最適だなと改めて実感…
と言うことで今週も山奥の気になる場所へ行ってみることに♪

今回は信州新町の山奥にある規模の大きな砂防ダムにロックオン!
ネット検索してもコレといった情報が出てこないため、
ダムの名称や竣工年といった詳しいスペックを知りたければ、
直接現地に行ってこの目で確かめる以外に方法はない。
何よりダムへと通じる1.2kmの林道は何年も管理されていないようで、
ダムよりも廃道を歩くことの方が楽しみだったりする(*´∀`)

林道入口
©az-tic life

国道19号線から外れて県道393号小島信州木崎線を進み、
岩本集落を過ぎるとすぐに林道の入り口が見えてきた。
2012年に撮影されたストリートビューの画像では道が開けていたが、
現在では笹藪に覆われていてクルマで入る気にはならない…
しかしぬかるんだ場所に深い轍が残されていることから、
ダムの管理や狩猟等で走破性の高い4駆が出入りしているのだろう。
林道の脇には砂防指定地の看板と標柱が立てられていて、
それによると砂防ダムがある沢の名は『篠川(沢)』と呼ぶようだ。

法面崩落
©az-tic life

笹藪を掻き分けながら進むと林道はすぐにススキの藪へと姿を変えた。
良く見るとススキの穂が切れていたり低木の枝が折れていたりと、
多少の傷もお構いなしに4駆が入ってきていることが伺える。
しかし最初の法面が崩落している地点を過ぎると轍は遂に姿を消し、
手入れの行き届かなくなった未舗装の路面は大雨により浸食されたのか、
深さ50cm前後の痛々しい凹凸があちらこちらに刻まれていた…

アスファルト
©az-tic life

奥へ進むにつれて朽ち果てる一方かと思われたこの林道だが、
ダムまで残り600mというところで突如アスファルトの路面が現れた…
雨で浸食される心配のない丈夫な路面は雨で洗われたのか、
端を除けば現役の道路かと思うくらいに堆積物が少ない。
そんなアスファルトの路面も少し進むと再び未舗装の路面に戻った。

ガードレール
©az-tic life

ダムまで残り200mの地点で支流から回り込むように切通しを抜けると、
林道の勾配が増すと同時に転落防止用のガードレールが現れた。
さらにダムまで残り100mになると再びアスファルトの路面に変わるのだが、
2車線はあろうかという広い道幅が確保されていて驚いた(゚Д゚;)
単にダム建設時の資材や車両の置き場所だった可能性もあるが…
そして最後のカーブを曲がりススキの藪を掻き分けるとそれはあった!

ダム到着
©az-tic life



((((o゚▽゚)oわ~お!



ダム裏側
©az-tic life

規模の割にネットで検索してもコレといった情報がなかった砂防ダム♪
スタンダードな形状に1本のスリットが半分の高さまで入れられ、
普段から水を湛えながらも土石流はしっかりと受け止める構造になっている。
やはり規模が大きいだけにキャットウォークやフェンスが備えられ、
左岸側にはソーラーパネルと観測機器のようなものが設置されている。

石碑等
©az-tic life

ススキの藪に埋もれるように看板、石碑、定礎がまとめて設置され、
それによるとダムの名は『篠沢砂防堰堤』または『篠沢砂防ダム』と呼ぶようだ。
書かれていた内容を分かりやすくまとめると下記の通り↓

 平成11年度 荒廃砂防工事 篠沢砂防ダム
 高さ30m 長さ96.5m 貯砂量721.000㎥(点とカンマの誤り?)
 着工平成元年8月 竣工平成11年10月 
 長野県土木部 土尻川砂防事務所
 篠沢ダム建設促進期成同盟会会長 信州新町長 中村○

砂防ダムの工事に10年もの歳月が掛けられているとは驚き(゚Д゚;)
単純に考えればダム本体よりも先に1.2kmの林道を開通させる必要があり、
その工事も含めた期間が書かれているだけなのかもしれない…

上流側
©az-tic life

地図を見る限りダムの上流側に600mほど林道が続いているようだが、
未舗装で2~3m先も見えないような激藪が続いていることから探索を断念orz
昭和40~50年代の航空写真ではコレといった人工物が見当たらず、
ダムに沈んだ旧道や何らかの遺構が残されている可能性は極めて低い…
長野市の西山地域と呼ばれる山間部で集落がある場所と言えば、
小さな盆地や日当たりの良い尾根が真っ先に思い浮かぶが、
狭く急峻な篠川(沢)の谷は人が暮らすのには不向きだったのだろう。

桜
©az-tic life

それでも何か残されているものはないか辺りを見回していると、
2車線分の道に沿って桜が植えられていることに気付いた。
これはダムが完成した時に記念として植えられたのかもしれないが、
林道が朽ちてしまった今では気軽に見に来ることは出来ない…
そもそも土砂災害を防ぐために建設されたダムなのに、
一緒に作られた林道が新たな浸食を生み出すとは皮肉な結果だ(´・ω・`)

家に帰ってから『篠沢砂防堰堤』や『篠沢砂防ダム』でネット検索すると、
写真付きのPDFファイルが2件だけ引っ掛かった↓

 第59期事業報告書 - 鉄建建設株式会社
 土尻川砂防事務所管内における高さ15m以上の砂防堰堤

写真の緑鮮やかな木々に囲まれたダムは眩しく輝いていて、
今回見てきた寂しさ漂う冬の景色とはまるで別世界…
時間があれば桜が咲いている季節に再訪してみたいものだ(*´∀`)
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