安曇野発ケチケチファーマーズブログ
昨日NHKの『ゆうどきネットワーク』に22歳の女性(ギャル)農業家が出ていた。
その女性は他にやる人がいないからという理由で家業である農業を継いだらしく、
同じような理由で農業を継いだ者として共感出来る内容に思わず見入ってしまった。

イマドキの若者といえばカッコ悪い・汚い・キツイという理由で農林水産業を避け、
就活スーツに身を包んで大手企業の就職説明会に足を運ぶのが典型的なスタイルだが、
日本の大手企業は社会全体から見ればたったの3%しかないことから採用は厳しく、
妥協案として地元のサービス業や製造業派遣に落ち着くのがオチとなっている。
そんな中で農業を継ごうと決心したその女性の視野の広さには驚かされるばかりで、
今まで抱いてきたギャルに対する偏見はものの見事に吹っ飛んでしまったのだ。

番組では最近話題の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)も取り上げられ、
先の見えない農業政策にその女性が悔し涙を流す場面さえあった。
農作物の関税が撤廃されると日本の農業は壊滅的な被害を受けるのは必至で、
当たり前のように広がっている田園風景も将来見られなくなってしまうのだ。
安いモノに目がない消費者は自分達には全く関係ないと思うだろうが、
田んぼはヒートアイランド現象を抑えると同時にカエルの住処にもなり、
気温上昇やハエ・蚊の大量発生による伝染病を防いでくれる効果もある。
農薬の影響で生き物が一匹もいないイメージはとっくの昔のことで、
研究を重ね安全性が増した農薬を厳重な管理の元で使った田んぼには、
アマガエルもトノサマガエルもオタマジャクシもうじゃうじゃいたりする。
またヨーロッパでは地産地消を推し進めて農作物の長距離輸送を抑えることで、
二酸化炭素排出量を抑えるといった環境面での農業の見直しも行われている。
もし貿易が自由化されれば世界中で帰化植物や外来生物が猛威を振るい、
対抗措置として遺伝子組み換え作物や農薬使用量の増加も考えられる。
環太平洋戦略的経済連携協定はモノを安く売るしか能がない大企業が中心となり、
各国の文化・伝統や先祖代々守られてきた田園風景を完全に無視し、
目先の利益を最優先したテロリズムにも匹敵する破壊行為に過ぎないのだ。
大企業の幹部や貿易重視の政治家の多くは都市部で生まれ育ったせいなのか、
田園風景を見て綺麗だと思う感覚や地方に対する思いやりが一切なく、
世界に対してばかり見栄を張っているのだから腹立たしいとしか言いようがない。
それに中国・韓国・ロシアによる領土問題が深刻化している今日において、
食糧自給率向上は新たな弱みを握られないようにするための重要課題であり、
穀物を輸送する船に攻撃されようものなら大都市での食糧難は避けられず、
中国・北朝鮮のミサイル攻撃に並ぶくらいの脅威として捉える必要もある。
あまり政治的な内容になると一部の方が不快になってしまうため割愛するが、
とにかく2000年続いてきた日本の稲作を簡単に見捨ててしまうことはしてほしくない。

この番組によって農業をやっている若者がいることを知ってくれたこと、
そして少しでも日本の農業に将来性を感じてくれたら同じ立場としても嬉しい。
彗星の如く現れた女性(ギャル)農業家を当ブログでも応援するとしよう。

ゆうどきネットワーク
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