安曇野発ケチケチファーマーズブログ
三河乃国から信濃乃国へとやって来た脱粒機、
ヤンマー『ビーンスレッシャ PBT1001D』の現状を報告…

最終的に確認することが出来た修理の必要な箇所は、
フルイセン6本折損、ベルト2本裂傷、殻出し装置欠損&損傷、
こぎ胴片側ベアリング破損、他6箇所ベアリング不調、
振動板疲労破壊、振動板支点錆固着、排稈板疲労亀裂、
各部ゴム板ネズミ食害、スロットルワイヤー排気干渉、
その他、鉄板の歪みや塗装の剥がれ、軽度の錆が多数。
とりあえず家にある材料で間に合うものから修理を開始した。

新旧ハウジング&排稈板
©az-tic life

こぎ胴プーリー側のボールベアリングは完全に破損し、
外側と内側の輪が直接擦れ合っている状態だ。
しかも玉が飛び出した時にハウジングを破壊したのか、
絞り加工されたかのように見事な筒状になっている。
これでは再利用不能なため3.2mmの鉄板で完全自作。
破損したベアリングのアウターは溶接の治具として使い、
溶接後の収縮でしまりばめになることを狙った。
こぎ胴後部の排稈板は根元に疲労による亀裂があり、
モンキレンチで形を整えた後、表と裏から軽く溶接。

ハウジング装着
©az-tic life

完成したハウジングに新品のボールベアリングを組み込み、
こぎ胴の軸に叩き込みながらボルト留めすれば完成。
手で回してみると排稈板付近で異音がする以外に問題なし。
排稈板を外してみると茎の絡まりを防ぐカップ部分と、
それが被さるステー側のカップ部分とが干渉していた。
念のため丸く修正し、アルミリベットで歪まないように補強。

新旧軸受け
©az-tic life

振動板の支点となる軸と軸受けは錆で完全に固着し、
分解の妨げとなるためグラインダーでまるごと切り取った。
代わりの軸は直径9mmの鉄丸棒にRピンを通す穴を開け、
軸受けは3.2mmの鉄板と内径10mmの鉄パイプで製作。
ちなみに、固着した軸と軸受けはプーラーでも万力でも外れず、
無理に力を入れると軸だけ広がって余計に外れなくなった。
農機具屋は固着したボルトを外す技術を持っているため、
最初から知っていれば応用出来たかもしれない。

軸受け装着
©az-tic life

軸受けの取り付けはアルミリベットとボルト共締め。
古い軸受けを切り取る際に周りを歪ませてしまったのだが、
クランプで挟みながらリベットを打つことで歪みは解消。
見た感じでは軸や振動板の動きに影響はなさそうだ。
この軸と軸受けを切り取るという荒療治に出たように、
モノを修理する時は直すことばかりに気を取られず、
時には一度壊してから直した方が良いこともあるのだ。

新旧振動板
©az-tic life

振動板は裏の補強材に沿って亀裂が横に広がっているため、
スポット溶接が剥がれれば二つに割れる可能性がある。
表面は錆でボコボコになっていて選別性能も糞もなく、
勿体無いと思いながらも古い乾燥機の鉄板で完全自作。
裏の補強材は再利用可能なためスポット溶接を削り、
鉄板に付いている補強材とフィットさせるように移植した。
接合は強度の高いステンレスリベットを36箇所打ち、
それぞれの補強材が丁字に組み合わさる部分を溶接。

振動板装着
©az-tic life

基本的な塗装は油性屋外鉄部用を使うのに対し、
振動板とオーガのみ塗膜の硬いラッカーを吹き付けた。
ラッカーはペンキよりも乾燥後のベタつきが少なく、
黍や粟など極小粒の穀物が粘着することを軽減出来る。
振動板の両側にあるゴム板はネズミに食われていたため、
古いデスクマットを適当に切って穴を開けて取り付けた。

これまでの修理のレポートはこれにて終了…
今後はフルイセン総入歯、排気管引っ張り、雑穀キット等。

ヤンマー|ビーンスレッシャ|PBTシリーズ
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